東の白檀 西の薔薇

頭痛持ちによる記憶と香りのむすびつき

秋雨の日のルーティン:ダウンパフューム オレ

秋から冬にかけての肌寒い雨の日にはルーティンがある。

朝の通勤でsuzumokuの「レイニードライブ」を聴くこと。
(雨足が強ければ群青日和も聴く)
https://youtu.be/Rev8qj3bhHs



夜のお風呂で江國香織のエッセイを読むこと。
(短編のこともある。小川洋子梨木香歩のこともある)


そして夜寝る時にダウンパフュームのオ・レをつけること。


オ・レは特に強い思い入れがあるわけではないけど、
なくてはならない存在になっている。

例えるなら…office excelの「セルを結合して中央揃え」みたいな……誰もあの機能に思い入れなんかないと思うけど…ソートかける時不便だから結合すんなっつってんのに結合されてイライラすることも多いケド……なくてはならない存在だョネ……表におけるA1からK3の間くらいでしか使わないケド……「セルを結合して中央揃え」……かけがえのない存在……
………この文必要だった?


なんかどうでも良い感じになっちゃったけどこの香りはそんなことなくて、ほんとに不可欠。


私は頭痛持ちなので雨の日は特に気をつけないといけない。
低気圧の日に体調が良かったことなどない。
頭痛、肩こり、気分の沈み、全身の怠さ。

雨当日は基本的になにもつけられない。
限られた、厳選されたもののみが手に取られることになる。
グランバル、フエギア、グタール、そしてダウンのオ・レ。



DAWN Perfume
オードパルファム “ Au・Lait " ( オ・レ )
¥11,550 税込

https://dawn.theshop.jp/items/1561495

以下サイトより引用

"混じりけの無いバニラの香りは心を落ち着かせ、深いヒーリング効果を与えます。
甘く夢見心地な香り立ちは、様々なミルク&バターの香りがレイヤードされ、ベースノートにはFORMULA X が含まれます。
この優しく甘い香りを纏うと、ブランケットに包まれホットミルクでくつろぐような、コージーで親密な気持ちになりリラックスムードに包まれます。


Top : Sweet Cream

Heart : French Vanilla , Tonka Bean , Warm Milk

Base : Ambrette Seed , Butter Cream , FORMULA X"


トップがスイートクリームってグルマン好きに最高のセレクションでは??

ダウンパフュームをよく知らない人も、
香水が好きであればフォーミュラXのことは聞いたことがある人が多いと思う。
人によって香り方が全く異なる不思議な香り。

※私はフォーミュラXをつけると完全に完璧な「サンダルウッドの香り」になるんだけど友人は石鹸の香りになるスイートスキンか、ムスクスキンが多い。
スタッフさんは「日本人には珍しいですよ〜☀️」って言ってくれるけど自分が少数派だということに優越感を感じたり、喜べる性格ではないので苦笑いをして話を変えることになる。そもそもウッディスキンの場合、香水の香り方は私の望む香り方をしないことが多い。
多いとか少ないではなく具体的な香らせ方を教えて欲しい…ネットにあるものは大概読んでしまったんだよ……接客の経験で得られる香らせ方を教えて……。


そんな厄介なスキンタイプでも、オ・レは素敵に香る。

つけた瞬間、暖炉の前に置かれた安楽椅子に瞬間移動する。

外は雨。
秋雨がしとしと降って、紅葉した落ち葉を濡らしている。

ふかふかしたブランケットにくるまれて、
厚みのあるマグカップを両手で持って
ホットミルクを飲んでいる。

サイドテーブルには読みかけの本。

隣の椅子には白髪のおじいさまがうたた寝をしている。
おじいさまは何かっていうと特別だからとかなんとか言いながら私にやたら甘いバター風味のキャンディを勧めてくる。
さっき食べたそのヴェル…ベルセルク?ヴェルセルクオリジナル?の甘さが口の中に残っている。一瞬大剣を持った大男が脳裏をよぎったけど誰だっけ…。

とにかくその甘さが残ったまま飲むホットミルクは特別に美味しい。


そんな情景が浮かぶ、というよりその情景の中に入り込む。
そんな強い力がオ・レにはある。


グルマンが好きな人、特に頭痛持ちのグルマン好きには試して欲しい…。
新宿に行ける人は伊勢丹の地下のビューティーアポセカリーで取扱があるから試してみてね。

お求めやすい価格だからか、よく欠品してるから在庫確認を忘れずに。
嗅いだら欲しくなるからね。