東の白檀 西の薔薇

頭痛持ちによる記憶と香りのむすびつき

フレデリックマル ユヌローズ : 真紅のバラの人

薔薇畑に、ローズガーデンに行ったことがあるだろうか (以前行ったフラワーガーデンの写真。筆者撮影) こういう…素敵なローズガーデンに…… 行ったことがあるだろうか……… バラの香りの商品は数多くある。 星の数ほどあるといっても過言ではないと思う。そん…

秋雨の日のルーティン:ダウンパフューム オレ

秋から冬にかけての肌寒い雨の日にはルーティンがある。朝の通勤でsuzumokuの「レイニードライブ」を聴くこと。 (雨足が強ければ群青日和も聴く) https://youtu.be/Rev8qj3bhHs 夜のお風呂で江國香織のエッセイを読むこと。 (短編のこともある。小川洋子…

ラルチザン エテアンドゥース : 西の魔女のシーツ

・グルマンな香りが好き ・濃厚なフローラルの香りが好き ・フルーティフローラルぜんぶ好き!上記に当てはまる、香水という世界への扉を開きたての人にひとつ言えることがある(※当社比)下記のような感想を抱きがちということ(※当社比)「ラルチザン?ち…

ゲラン ドゥーブルヴァニーユ:甘やかされの記憶

伊勢丹新宿店で毎年行われる香りの祭典(この言葉を使うのはちょっと恥ずかしい)サロンドパルファンにここ数年毎年行っている。そんな折、 2018年のサロンドパルファンにてゲランのラールエラマティエールシリーズ 通常75ml 32000+税 のところなんと!特別…

fueguia1833 komorebi フエギア コモレビ:骨まで染み渡る香り

ありがたいことに最近たくさん小分け交換をさせていただいて、それなりの数の香りが手元にあるので、ボトルを持っていない香りについても自分の備忘録も兼ねて記したい。※念のためこのブログで小分けサイズの香水について書くときはその旨を記すことにする。…

所持してるFUEGUIA1833の感想③ パジェーナデラパンパ、ラボニータ、タイース

その③はパジェーナデラパンパ、ラボニータ、タイースです。 ⑦ パジェーナデラパンパ Ballena de la Pampa 2-16草原で休むクジラの香りとのこと。英語版サイトだとローンチが2010なんだけど… 2019年、南米ペルーで4本足のクジラの祖先の化石が見つかったらし…

所持してるFUEGUIA1833の感想② ラカウティーバ、フエムル、セノーテ

その2です。 こちらはラカウティーバ、フエムル、セノーテ 。 ④ラカウティーバ(オードトワレ)ムスク、バニラ、ブラックカラント?は?(とろサーモン久保田の顔)好きに決まっとるやろそんなもん。何回も書いてるからしつこいようですがラカウティーバと…

所持してるFUEGUIA1833の感想① ビブリオテッカデバベル、ショコアトル、キロンボ

思うところありすぎる日々をお過ごしの皆さん!!あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくおねがいいたします。 マジでムカつくことも多いけど、今はREIWA! ダイバーシティ!コンプライアンス! ♪REIWAの鐘は 君の 胸に 響くよ〜 LA 〜LA LA…

ゲラン サムサラ EDT: 絵画のような美しさ

先日のサロンドパルファンで購入したラールエラマティエールのドゥーブルヴァニーユが思いのほか肌への馴染みが良くて、優しく連れ添ってくれる香りだったので自分の中でのゲラン熱が燃え上がった……そんな矢先、ご縁あって我が家にきたのがサムサラ オードト…

ディプティック「ドソン EDP」: 梨木香歩『f植物園の巣穴』

ずっとずっと欲しかったドソンEDP。トップのジャスミンと、とろりとしたチュベローズ(ディプティックのスタッフはこれみよがしに「テュベルーズ」といい直してくる。そんなこと言うたらオーローズの"ローズ"なんてフランス語では「っカーズ」に近い発音でし…

ディオール「グランバル」:生きるための香り

2016年、秋、新宿伊勢丹、1階フレグランスコーナーにて、私は生涯の伴侶を見つけた。ディオールの高級フレグランスライン、 ラ コレクシオン プリヴェ (当時)のグランバルだ。シンプルな円柱型のボトル、黒いキャップ、透明な薄いイエローの液体。 洗練さ…

アニックグタール「ニュイエトワーレ オードトワレ」:森林、公園、犬

私が高3の時から、今年で9年間、実家でゴールデンレトリバーを飼っている。(めちゃくちゃ可愛い、ベリーキュート、天使と犬のハーフである、9年飽きることなく可愛いと言い続けている) 今は家を出てしまったので家族に任せているが、実家にいる頃は基本…

セルジュルタンス「鉄の百合」: 小川洋子『凍りついた香り』

香りについてしっかり文章で記録したいと思ってブログを開設した。 小川洋子の小説が好きだ。 淡々としていて、それでいて濡れそぼったような、叙情的で、対象との距離を徹底的に取りながらも、驚くほど執着する。 そんな文体であるひとつのものへの偏愛、フ…