フレデリックマル ユヌローズ : 真紅のバラの人
薔薇畑に、ローズガーデンに行ったことがあるだろうか
(以前行ったフラワーガーデンの写真。筆者撮影)
こういう…素敵なローズガーデンに……
行ったことがあるだろうか………
バラの香りの商品は数多くある。
星の数ほどあるといっても過言ではないと思う。
そんな数多あるバラ香水のなかでも、写真のようにはっきりと風景を描写し、また、くっきりと花の輪郭を表してくれるものは多くないと思っている。
フレデリックマルのユヌローズは、私の中で数少ないバラの描写力の高い香水だ。
ローズ系の香水は複数持っているのでいつか比較でもしようかと思いつつ季節を選ぶのでなかなかできないでいる。
諦めてひとつひとつ書いていきたい。
フレデリックマル ユヌローズ
調香師:エドゥアール・フレシェ
頭痛時の使用:概ね可能
【香りについて】
エドゥアール・フレシェの「ユヌ ローズ」は、薔薇の豪奢さにトリュフで陰影を与えることで、優美さを極めたパルファムです。フルーツとハニーで溢れるターキッシュ ローズ アブソリュートは、ゼラニウムとワインの澱でさらに印象を強めます。ベチバー、パチュリ、そしてカストリウムは、花のベジタルな香りと纏う者のスキンセントを見事に融合させます。「ユヌ ローズ」は、まるで庭に咲く薔薇を根ごと抜き出したような、アーシーなアロマが肌から香り立つパルファムなのです。それが「ユヌ ローズ」であり、至高の薔薇なのです。
【香りのノート】
Top:ローズ
Base:トリュフ(ベチバー、パチュリ、カシュメラン)
以上はかつての下記サイトから転載したもの。
(https://www.mistore.jp/shopping/product/900000000000000001257087.html)
フレデリックマルは珍しくボトルサイズにバリエーションのあるメゾンで、ユヌローズも10ml、30ml、50ml、100mlで展開されていた。
しかし10mlはなかなか入荷されないので事実上30mlが最小サイズとなっていた。
すべて過去形である。
ユヌローズは2021年、我々の目の前から姿を消したの…
(ショックで白目を剥く少女漫画ヒロインの顔)
ユヌローズは最愛の薔薇香水であった。
まだその香りを嗅ぐ前から体が欲していた。
https://twitter.com/perfume_paprika/status/1065367506670444544?s=21
姿を消す一年前、2020年のサロンドパルファンでやっと手に入れてからは、気合を入れたい日もゆっくりしたい日もなんでもない日も、寝食を共にした。
〜
2022.6追記
名前を変えて戻ってきました😭
感涙
〜
一吹きしてその香りを含んだ空気を鼻から吸い込んだ瞬間、目の前に広がるバラ畑
一陣の風が吹き、舞う深紅の花びらと私のつばの広い帽子
乱れた髪をかきあげ、ふと気がつくと手には一本のバラ
織り重なった肉厚の花弁、
指に伝わる茎の棘の硬さ、
ふくよかなハニーとペッパーの香り、、、
「ハ?ハニー?ペッパー?イタリアンピザか?」
これはドゥマシー氏の特集が何かでテレビ番組に出たディオール専属のローズドゥメの農家さんが、バラはざまざまな香りを複雑に含んでいて、この種類はハニーとペッパーが香る」というようなことをおっしゃっていた時に感じた私の感想。
(これはドゥマシー氏の映画ではなくフランスを巡る旅みたいなNHKでやっていた番組で…記憶が朧げなので詳細が判明したら追記します)
実際にローズガーデンなどに行って何種類ものバラの花の匂いを嗅ぐとだんだんわかるようになるんだけど、たしかにハチミツの香りがするし、たしかに胡椒の香りが含まれた品種がある。
(あとこれは何回も言っててあまり人に理解されないんだけど私はバラ科の花のその胡椒具合やまろやかさは
「焼肉屋で出てくる韓国風ワカメスープ」
に似てると思うんだけど特に賛同されないから気のせいですね。
四月の満開の桜の花にも感じたので、バラ科の花特有のワカメ感?海藻感?があるんだよなぁと思っているんだけど、ネ…)
一陣の風がすっかり過ぎ去ったあと、
北島マヤも顔負けのキラキラの瞳で、
背景に薔薇を背負った私はいうのです
「真紅の薔薇の人…」
(言わない)
(紫ではない)
(がらかめ読んだことないすみません)
ユヌローズはウッディスキンの私の場合、
多くの場合トップにフルーティさが際立つのも面白い。店舗では出なかったから、湿度と温度によるものだと思う。
ミドル以降は花弁を感じさせるバラの香りなのに、
トップは洋梨やピーチのようなジューシーな甘さがでる。
同じ生花の香りがするルタンスのサマジェステラローズとはここが大きく異なる。
サマジェステラローズは液体の色からも「黄色いバラの人」であって真紅の雰囲気はなく、
花びらが薄い、もっと繊細な花の印象が強い。
香りももっと高音域のバラで、地面に根を張っていたことを思わせない高貴さがある。
だからバラの"女王"なのかな?土臭さがない。
五月に薔薇畑で咲き誇るバラのひと枝がユヌローズなら、
サマジェステラローズは秋に花瓶に入れられた淑やかな秋バラ。
どちらも生花の表現をしているけど、
方向性が異なって面白い。
どちらも……もう……日本では………ウッウッ
ユヌローズもサマジェステラローズもグランバルもアラニュイも、この世に、日本に、帰ってきて……
秋雨の日のルーティン:ダウンパフューム オレ
秋から冬にかけての肌寒い雨の日にはルーティンがある。
朝の通勤でsuzumokuの「レイニードライブ」を聴くこと。
(雨足が強ければ群青日和も聴く)
https://youtu.be/Rev8qj3bhHs
夜のお風呂で江國香織のエッセイを読むこと。
(短編のこともある。小川洋子や梨木香歩のこともある)
そして夜寝る時にダウンパフュームのオ・レをつけること。
オ・レは特に強い思い入れがあるわけではないけど、
なくてはならない存在になっている。
例えるなら…office excelの「セルを結合して中央揃え」みたいな……誰もあの機能に思い入れなんかないと思うけど…ソートかける時不便だから結合すんなっつってんのに結合されてイライラすることも多いケド……なくてはならない存在だョネ……表におけるA1からK3の間くらいでしか使わないケド……「セルを結合して中央揃え」……かけがえのない存在……
………この文必要だった?
なんかどうでも良い感じになっちゃったけどこの香りはそんなことなくて、ほんとに不可欠。
私は頭痛持ちなので雨の日は特に気をつけないといけない。
低気圧の日に体調が良かったことなどない。
頭痛、肩こり、気分の沈み、全身の怠さ。
雨当日は基本的になにもつけられない。
限られた、厳選されたもののみが手に取られることになる。
グランバル、フエギア、グタール、そしてダウンのオ・レ。
DAWN Perfume
オードパルファム “ Au・Lait " ( オ・レ )
¥11,550 税込
https://dawn.theshop.jp/items/1561495
以下サイトより引用
"混じりけの無いバニラの香りは心を落ち着かせ、深いヒーリング効果を与えます。
甘く夢見心地な香り立ちは、様々なミルク&バターの香りがレイヤードされ、ベースノートにはFORMULA X が含まれます。
この優しく甘い香りを纏うと、ブランケットに包まれホットミルクでくつろぐような、コージーで親密な気持ちになりリラックスムードに包まれます。
Top : Sweet Cream
Heart : French Vanilla , Tonka Bean , Warm Milk
Base : Ambrette Seed , Butter Cream , FORMULA X"
トップがスイートクリームってグルマン好きに最高のセレクションでは??
ダウンパフュームをよく知らない人も、
香水が好きであればフォーミュラXのことは聞いたことがある人が多いと思う。
人によって香り方が全く異なる不思議な香り。
※私はフォーミュラXをつけると完全に完璧な「サンダルウッドの香り」になるんだけど友人は石鹸の香りになるスイートスキンか、ムスクスキンが多い。
スタッフさんは「日本人には珍しいですよ〜☀️」って言ってくれるけど自分が少数派だということに優越感を感じたり、喜べる性格ではないので苦笑いをして話を変えることになる。そもそもウッディスキンの場合、香水の香り方は私の望む香り方をしないことが多い。
多いとか少ないではなく具体的な香らせ方を教えて欲しい…ネットにあるものは大概読んでしまったんだよ……接客の経験で得られる香らせ方を教えて……。
そんな厄介なスキンタイプでも、オ・レは素敵に香る。
つけた瞬間、暖炉の前に置かれた安楽椅子に瞬間移動する。
外は雨。
秋雨がしとしと降って、紅葉した落ち葉を濡らしている。
ふかふかしたブランケットにくるまれて、
厚みのあるマグカップを両手で持って
ホットミルクを飲んでいる。
サイドテーブルには読みかけの本。
隣の椅子には白髪のおじいさまがうたた寝をしている。
おじいさまは何かっていうと特別だからとかなんとか言いながら私にやたら甘いバター風味のキャンディを勧めてくる。
さっき食べたそのヴェル…ベルセルク?ヴェルセルクオリジナル?の甘さが口の中に残っている。一瞬大剣を持った大男が脳裏をよぎったけど誰だっけ…。
とにかくその甘さが残ったまま飲むホットミルクは特別に美味しい。
そんな情景が浮かぶ、というよりその情景の中に入り込む。
そんな強い力がオ・レにはある。
グルマンが好きな人、特に頭痛持ちのグルマン好きには試して欲しい…。
新宿に行ける人は伊勢丹の地下のビューティーアポセカリーで取扱があるから試してみてね。
お求めやすい価格だからか、よく欠品してるから在庫確認を忘れずに。
嗅いだら欲しくなるからね。
ラルチザン エテアンドゥース : 西の魔女のシーツ
・グルマンな香りが好き
・濃厚なフローラルの香りが好き
・フルーティフローラルぜんぶ好き!
上記に当てはまる、香水という世界への扉を開きたての人にひとつ言えることがある(※当社比)
下記のような感想を抱きがちということ(※当社比)
「ラルチザン?ちょっと前に黒いボトルになったやつかぁ……これが人気のティーフォーツーかぁ。うーん。これも人気の?へぇ、重ね付けする人もいるんですね、ミュールエムスクね、どれどれ……うーん。あーこれが地獄通り。ああーでこれも同じ調香師の…エテ…えてあん?どーす?ね?はいはい……うわっあんまり個性ないな…….ははーん、あ、プルミエフィグエ!?これはめっちゃ好きです!!!!」(※当社比)
ラルチザンとかいう…職人などという自信たっぷりの名を冠したこのメゾンは…香りの幅が広く、初回で全ての香りを気にいるものはいなかったと言われている……(偏見です)
そんなこんなで大学生の頃からラルチザンという名前は知っていても、
スモーキーな香りがそこまで得意ではなかったので
「ははーん、これがね〜なるほどね〜」
と軽く試すだけで購入に至るまではいかなかった。
というか興味が湧かないというわけではなく、
"アニック"グタールとか、フエギアとか、ディオールとか、セルジュルタンスとか、優先的に欲しいものがありすぎてじっくり試すほど手が回らなかったというのが近い。
〜そして時は流れxx年後……2020年〜
アタイ「今日は胸にパッサージュダンフェ、左手首にエテアンドゥース」
https://twitter.com/perfume_paprika/status/1224933143389425664?s=21
※パッサージュダンフェ…ラルチザン
※エテアンドゥース…ラルチザン
両者ともオリヴィアジャコベッティ氏調香
嗅覚の解像度が少しずつ高まっていったところで小分け交換をさせていただき、その中にあったジャコベッティ氏のパッサージュダンフェに胸を打たれ、エテアンドゥースに心救われ……
どっぷりラルチザンもといジャコベッティ神(シン)の虜になっていた。
フローラルもフルーティもグルマンも相変わらず大大大好きなんだけど、、、、
大人ってさぁ!大人って!体力じゃなくてMP(マジックポイント)の方を削られていくというか、
毎日毎日、ココロとか自尊心を粗い紙やすりでジャッジャッてやすられていく、みたいな、
なんかそういうところあるじゃん!?
ない!?まじで!?じゃあ解散!!
で、自分の中の見えないナニカを削られていくその毎日の中で、
寄り添ってくれる香り、
救いの手をそっと差し出してくれる香り、
それがエテアンドゥースだったんですよね…
もちろん他にもたくさん救いの香りはあるんだけど……こんなにはっきりと、「差し出される柔らかくて白いほっそりした手」が見えたのはこれが初めてだった……
※柔軟性があって白い手と言ってもマスターハンドじゃないですよ。(わからない人は"スマブラ マスターハンド"で検索してネ!)
ここからが本題です
ラルチザンパフューム
エテアンドゥース オードトワレ(ひと夏の夕暮れ)
直訳すると優しい夏とか穏やかな夏って感じなのかな?douceはsweetとかtender、softに近そう。
調香師:オリヴィアジャコベッティ
香りは、
清潔感と、『西の魔女が死んだ』と、だだっ広い草原を蒸留したような……
ハーブの香りとリネンの香りが強く出る。
それでいて肌馴染みがすごい。
私の敬愛する梨木香歩先生のデビュー作、
『西の魔女が死んだ』は多くの人が読んでると思うし、
読んでなくてもタイトルくらいは聞いたことがあると思うんだけど……
学校に馴染めず心を病んでしまった小学生の女の子が、
山の中で暮らす外国人のおばあちゃんの家で過ごす話である。
その中で、よく眠れるから、とシーツをラベンダー畑の上に干すシーンや、
庭で摘んだミントとセージでハーブティーを作ってそれを霧吹きでシュッシュッとする「手作り虫除けスプレー」をするシーンがある。
そういうシーンを読んだり観たり(こんな繊細な話なのに映画化に成功した稀有な作品だと思う。キム兄の怪演もよい。笑)したとき、
個別のラベンダーやミントを感じる時と、
「その情景まるごとのイメージの香り」を感じることがあるけど、
個人的には『西の魔女が死んだ』は後者が強い。
作中でジャムを作ったりハーブを使用したりするけど、「情景の香り」みたいな記憶が残る。
そしてエテアンドゥースを嗅ぐと、その繊細で、清潔で、誰にも汚される心配のない聖域、そんな自分だけの「情景」が呼び起こされる。
ラトリエのサイトには香りについてこう説明がある。
"草原に光る露、フレッシュなオレンジの花、リンデン、まばゆい夏の日差しの余韻を感じさせる干草のあたたかみ。 このフレグランスの真髄は、混じり気のない純粋さと明るさ。静かで柔らかなその香りは、まるで洗い立てのシーツが、オレンジの花と霧に輝く草の庭で風になびいてるようです。"
(https://www.latelierdesparfums.jp/l-ete-en-douce-edt-spray-100ml)
ただ、フランスの本国サイトではこのように書いてある
Un jardin, un matin d’été. Le parfum des draps blancs qui sèchent entre la rosée fraîche et les fleurs d’oranger.
(https://www.artisanparfumeur.fr/parfums/la-fleur-d-oranger/l-t-en-douce-eau-de-toilette-1472121.html)
訳すと、
「庭、夏の朝の庭。朝露とオレンジの花の間で乾いた白いシーツの香り」
って感じですかね…(英語翻訳してさらに訳してみた)フレッシュなdewって…朝だし多分朝露ですよね…
おいおい、夕暮れじゃないんかーい!
でも確かに、夕暮れというか、昼下がりというような雰囲気はある。
暖かい干し草の香りがするから。
夏の日差し…40℃の炎天下とかじゃなくて、32℃くらいの、夏が来たなって感じの暑さ。
その光にあてられてあたたまった、草の香りがする………
とにかく優しさとあたたかみかすごい。
下からは露に濡れた草原、上からはオレンジの木の花の香り。
もう絶対に晴れてるもん。眩しいもん。
心ってすぐ曇るじゃん、食べたかったピザまんが売り切れただけで曇るじゃん、
でもエテアンドゥースつけたら、即 晴れ間がのぞく。パアアアって効果音とキラキラのトーンつく。
ほら、朝露が朝日にあたって光っているわ…
あ、丘の上からハンナが手を振っている。
きっと森の小川でまたオフィーリアごっこをしようって誘いに来たんだわ。
ハンナったらほんとにおてんばなんだから……ヨーゼフが助けてくれなかったら海に流されていたところだったというのに!
今日こそはリンデンの花で花輪を作って
クララにプレゼントするんだから!
「リサ!リサったら!」
ハンナが私を呼ぶ声がする、行かなきゃ…
あ、そうだ、クララはエテアンドゥースの香りを嗅いだらすぐに、立てたんだったわ。
この素晴らしい香りはクララを立たせるのね。
ハイジが泣いてたっけ……よかったわね……
!!
ハッ………イメージの上での南仏の田舎町の娘になりきっていた…スイスが混じっていた…………ハンナって誰……妄想の中の少女、、丘の上から手を振りがち…….オフィーリアごっこは絶対にしてはいけません、赤毛のアンを読んだいい子たちはみんな知っているはず、、、危険だわ……止めに行かないと……
以上、年末ギリギリでエテアンドゥースのボトルが届いた田舎娘でした。
ここからは母親像の話。
香りのレビューはないので注意。
色んなレビューにもあったけど、エテアンドゥースの清潔感や聖域っぽさって、「お母さん」を想起させる人は多いと思う。
ただ『西の魔女が死んだ』でも母親というキャラクターが「母性」を見せることはないし、
私の母からはシャボンの匂いもたまごやきの甘い匂いもしたことがない。
あと個人的に「清潔感」とか「リネン」で特定の女性像を想起させることに抵抗がある。
でも、幼稚園の頃死ぬほど歌わされた「おかあさん」という歌の
「おかあさんて いい におい せんたく していた においでしょ しゃぼんの あわの においでしょ」の洗脳は思っていたより強くてどうしても「想念の上での理想の母親」みたいな気持ちに引っ張られそうになる。グヌヌ、耐えろ私、なぜ「おりょうり」や「せんたく」の匂いが母親と直結するのだ、耐えろ…改めろ……実体験と全く結びついていないのに……この有様だよ…そりゃオジイサンオバアサン世代は実体験と結びついてより強固な「古き良きニッポン☆夫婦は男女一対☆名字は家族で統一☆母は家庭を守り、父は家計を守ろう☆女は子供を産もう☆男は精一杯働こう☆」みたいな信仰してしまうわ、家族の役割の洗脳強すぎる。
でも香水の歴史からして、明らかにブランド側の発注、もしくは調香師の意図として「女性に向けた」「男性(ムッシュー)に向けた」みたいのあるじゃん。
それを否定する気は全くない。
ルパンやルフレンチーは酸いも甘いも知り尽くしたおじさまに似合うし、ミツコやルールブルーは立ち居振る舞いの淑やかなマダムに似合う。それは確か。
「古き」が「良き」とは限らないから、
「良き」部分だけ継承したい。
「故き」をたずねて「新しき」を知りたい。
「押し付けるな!」という「押し付け」をしたくない。
でも寛容な社会を守るためには「不寛容への不寛容」は必要になってくる。
大好きな香水という文化は、古いジェンダー観と切り離せないように思う。
でももともとはハンガリーの女王への贈り物、若返りの水が起源だ。(香料の文化とはまた別と考えてる)
若返ったハンガリーの女王は若い男性と結婚したとかしないとか言われてるけど、
ハンガリアンウォーターのレシピには「女っぽさ」はないと思う。
そこに自分のジェンダー観との擦り合わせの機会があるのではないかと思っている。
ゲラン ドゥーブルヴァニーユ:甘やかされの記憶
伊勢丹新宿店で毎年行われる香りの祭典(この言葉を使うのはちょっと恥ずかしい)サロンドパルファンにここ数年毎年行っている。
そんな折、
2018年のサロンドパルファンにて
ゲランのラールエラマティエールシリーズ
通常75ml 32000+税
のところなんと!
特別価格20ml 10000円くらいで買えるよ!!(正確な価格失念、確かお釣りがくる)
と伊勢丹からDMが来たので予約受付当日に予約電話を入れて手に入れたのが
ゲラン ラールエラマティエール ドゥーブルヴァニーユでした。
その年、サロンドパルファン開催初日か次の日に行ったんだけど、ドゥーブルヴァニーユはすぐ売り切れていた気がする。すごい人気だった。
それもあって現在は新宿伊勢丹では20mlサイズ(ドロップ)が定番品に。
ありがたい🥺
ありがとうゲラン、ありがとう伊勢丹🥺🥺🥺
ドゥーブルヴァニーユの香調は
公式サイト(https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/p/spiritueuse-double-vanille-eau-de-parfum-P017648.html)によると、
ウッディ オリエンタル
活気と意外性にあふれた、深みのある香り。
トップ:ピンクペッパー、ベルガモット、フランキンセンス
ハート:ブルガリアンローズ、ジャスミン、コモロ諸島のイランイラン
ベース:バニラ、ベンゾイン、ラム
とのことで、もうだれが見てもバニラ好きグルマン好きにはたまらない。
あとウッディオリエンタルってことで、ウッディスキンにも相性ぴったり!
人によっては甘さがあまり出ない、カッコイイ系のバニラになるようだけど、
私がつけると、脳内で高齢の白人男性が、膝に乗せた孫に向かって
"私のおじいさんがくれた初めてのキャンディ……
(中略)
今では私がおじいさん、孫にあげるのはもちろんヴェルタ(中略)
なぜならまた、彼もまた特別な存在だからです。(ここで男児が微笑む)"
と語りかける。それほどに甘い。
普段香水は服を切る前に空中にシュッとやってくぐるつけ方をするんだけど、
肌につけるとヴェ…のキャンディくらい甘くなってしまうので、控えめにしたいときはインナーか、服を着てからシュッとやってくぐる。
そうすると、少しドライな香り方をする気がする。
湿度が極端に低い季節につけると、カッコイイ系に香ることもある。
(以下印象)
白シャツ、明るめのデニム、黒いハイヒール、胸元にゴールドの細いチェーン、耳元に大ぶりのイヤリング、外巻きにした長めのワンレンの前髪……あまり着飾ることに興味はないケド、まあ、バッグと靴くらいかな?拘ってるのは……とか言い出しそうな、作画:安野モヨコの都会のキャリアウーマン。そんなウーマンが立ち現れることもある。
でも基本的に私の肌では高齢の白人男性が孫に語りかけるので、安野モヨコは安野モヨコでも、ロンパースちゃんと監督クンに近い……。
あまりに落ち着くバニラの香り………甘い香りは人を選ぶので、女友達と会うとき以外はもっぱら寝香水にしてる。
それでふと、ベッドの中で思った。
この、バニラにお酒を垂らした、甘やかしの香り………
アッ、これは大学時代、先輩達が買ってくれたハーゲンダッツに先輩達が買ってくれた黒糖梅酒をかけながら、空きコマにサークル室で食べた時の、あの感じだ………
(※1 とても美味しいので夏におすすめ。もしくは真冬にコタツの中で食べるとか)
(※2 学内での飲酒平気だったのか?と思うけど、指導教官とかよく教室でゼミ生達と飲み会してたしNGではないのだろうな!エカッター!(篤四郎さんに君が一番と言ってもらえた時の宇佐美の笑顔))
私は女性が「見初められる」ということに対してとてもおぞましいと思っているし、「愛されファッション」などに対しても「""され""てんじゃねぇ!!!てめぇが主体になれ!!!!」と思うタイプなのだけど、「甘やかされ」に関しては別だ。
甘やかされる……一番素晴らしい受動態だ。
ハリーの従兄弟のダドリー坊ちゃんみたいにならない限り、人は甘やかされた記憶がある方がいい……気がする…なんか自己肯定感の強化とかにつながるんじゃないですか?知らんけど……(適当)
まあとにかく、人のお金で食べる黒糖梅酒がけのハーゲンダッツはうまかった。
人のお金で食べる焼き肉より…美味しい……この年になってくると、人のお金で食べる焼き肉は何某かの見返りを求められることも多いので自分のお金で食べる方が気楽だけど、学生時代に見返りなく与えられるダッツは…美味しいのだ………
私たちの代は本当に甘やかされていた……先輩達ありがとう…よくダッツ買ってくれていたH先輩、元気かな、というか生きてるかな…哲学科の人たちは2、3年の留年は普通、その上で失踪とか多かったから心配だわ……
先輩に限らず、恩師や友達に甘やかしてもらったおかげで今の私がある……カテイがちょっとアレで肉親から褒められたことのない私にとって、ライフラインのようなものだった、かも、しれない(適当)
そんな記憶を呼び覚ますくらい甘やかしてくれるのが、ゲランのドゥーブルヴァニーユ……ドロップ使い切ったら大きいボトル買う、とか言いつついつ使い切るのか。サロンドパルファン2020でまた別のドロップを予約しているのに……へへへ………幸せな在庫………
fueguia1833 komorebi フエギア コモレビ:骨まで染み渡る香り
ありがたいことに最近たくさん小分け交換をさせていただいて、それなりの数の香りが手元にあるので、ボトルを持っていない香りについても自分の備忘録も兼ねて記したい。
※念のためこのブログで小分けサイズの香水について書くときはその旨を記すことにする。当たり前だけどプッシュした時の霧の具合とか、空気に触れたかどうかとか、アトマイザーだと揮発しやすいとか、条件が変わってくるから。
※あくまで小分けサイズの感想なので「ボトル持ってないくせにブログ書くなんて!キー!」ってなりがちな方は最後まで「でもボトルは持ってないんでしょ!キー!」って思いながら読んでください。おもしろ(リュークの顔)。
Fueguia1833 komorebi 1-18
2016年ローンチ
発売当初は日本限定って言われてたけど、今はどうなんだろう。
(というかミラノ限定!とかもやっぱりあるのかな、すごくすごく興味ある、試したい。)
ルラボみたいに期間限定で世界中の限定品を販売するキャンペーンとかして欲しい。
コモレビはメインカテゴリはフローラル、セカンドでアンバーにカテゴライズされている。
チェリーブロッサム、アンバーグリス、ムスク
公式の図的にはムスクがずっと続くことになっているけどほんとそう!
ただつけて1〜2時間くらいはすごく甘い。アンバーとフエギア特有のムスクの甘さ。
腕にプッシュすると、
腕の真ん中らへん、骨とかがほんとうはとてもとても甘い匂いで、
その匂いが筋とか、肉とかに浸みて、
最終的に皮膚にまで滲んで、
それがいま空気中に放たれています、
というような…染み渡り方というか…
体の内側からからいい匂いがしているよー!というような…
そんな香り方をした。
甘いけど、1-18は私の肌ではサクラっぽさはあまり出なかった。
でも真夏だからね。春先とかにまた試したい。多分もう少し淡い雰囲気になる。
3時間ほど経って、甘さが薄れてウッディスキンお得意の温かみのあるアンバーグリスの香りになった。
これは多分スキンタイプによってラストノート相当変わるはず。いろんな人の変化を嗅いでみたい。
決して強くなく、拡散性のない香りだと思うけど、それでもエアコンの効いた室内で4〜5時間は肌にいる。
自分のために香らせたい人にはうってつけだと思う。
⭐︎こんな人にオススメ!!
・自分の骨が甘い匂いだと思いたい人
・自分の肉にコモレビの香りが染み込んでいると思いたい人
・自分の肌を定期的に嗅いでも問題のない環境の人
・レシピによくある、肉をニンニクやら醤油やらの液に「一晩漬ける」を体感してみたい人
⭐︎こんな人はNG!
・フエギアの独特の高音域の香りが苦手な人
・歩くときに傘を地面と平行になるような形で持つ人
・コンビニ店員に怒鳴りつける人
・なに考えてんの?考えてないの?ただの葦じゃん。燃やすぞ。
小分け感想、つづく!
所持してるFUEGUIA1833の感想③ パジェーナデラパンパ、ラボニータ、タイース
⑦ パジェーナデラパンパ Ballena de la Pampa 2-16
草原で休むクジラの香りとのこと。
英語版サイトだとローンチが2010なんだけど…
2019年、南米ペルーで4本足のクジラの祖先の化石が見つかったらしい。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.cnn.co.jp/amp/article/35135319.html
パジェーナデラパンパのことが頭にあったので、歩けたのか…ってちょっと感動した。哺乳類だもんね、足もあるか。
草原のクジラ、ってそういうことではないと思うけど…笑
ナスカの地上絵にもBallena(クジラ)があるらしい。
なんかわからないけどクジラと陸のイメージって私の知らない世界ではよくあるのかもしれない。
アンバーグリス(龍涎香)そのものを嗅いだことがないからわからないんだけども、
鯨の腸内でできる結石であるアンバーグリスと、草原の香りがほんとに素晴らしいこの作品、名前と香り、どちらが先行して作られたのか気になりますね。
パジェーナデラパンパは同じパンパ仲間のパンパセカほどグリーン感、というか、
クレジットにあるストロー(藁)感はない気がする。
はじめに店舗で試した時はもう少しグリーンを感じたから、このロットがグリーン少なめなだけかな?
この香りを初めて試すとき、ムスクが13種類入っていると聞いてムスクが苦手だった私は構えていたんだけど…
フラスコの中の空気を吸った途端立場を変えました。
ポニョ、ムスク、好き〜。(アホ顔)
フエギアのムスクの香り本当に好き。
上澄みというか、高音域の香りというか。
肌に乗せると、まずドライフルーツのような甘い香りが奥にいる感じがする。
レーズン的な…甘酸っぱい果実。
そのあとムスクがファーっときて定着する。
ストロー、わからん!
藁いる!?これ!?
でもなんかちょっとグラス(草)っぽさはあるんだよなー!
藁!?ワラ!?笑!?
(昔、(笑)のかわりに藁って使うやついたよね)
藁の香りなんて牧場でしか嗅いだことないからわからないだけかもしれない。
草原という名前のわりに甘い。
砂糖やカカオの甘さではなくて、
干したフルーツのような……
あっ、それが藁か?なんか乾いたあたたかい香りがする。
パジェーナデラパンパはほんとに不思議で素敵な香り……。
⑧ラボニータ la bonita 1-19
初秋に手に入れたときは、吹いた瞬間「うめぼしの匂いがする…」と思いました。
実は今でもバニラがわかりません。
ガーデニアもわかりません。
ひたすらに酸味のあるフルーツの香りがします。
ムエットで嗅ぐと可愛い香りなの。
お花とバニラの中に果実感があって。
すごく可愛いの。
私の肌との相性が、今の季節ではよくないみたい……。
ちなみに私の肌で季節が限られる香水は下記の通り。
春〜初夏にしかつけられないもの
アンジェラ チャンパーニャ アトリア
メゾンクリスチャンディオール ラコルノワール
春〜初夏の方がいいもの
ゲラン ローズバルバル
夏にしかつけられないもの
エルメス 地中海の庭
夏の方がいいもの
ラルチザン パッサージュダンフェ
冬の方がいいもの
フエギア フエムル
冬にしかつけられないもの
ラルチザン プルミエフィグエ
ラルチザン マンダリナコルシカ(春夏は不明だけど秋より冬が良かった)
(ラルチザンのよさがしばらくわからなかったのは、とにかく私の肌だと季節との相性が大事だから、という理由ですねこれは。)
それはさておきラボニータ。
多分、アトリアやラコルノワールと同じジャンルなのではないかと思っており……この二つは本当に素晴らしい香りなのに、夏〜冬は甘ったるくてとてもつけられないんです。
ラボニータの酸味も、春爛漫!て時期ならいける気が…する……しばらく寝かせておきます。
ボケの花………使いこなしたい……。
⑨タイース thays 1-16
なんか私が持ってるフエギアのボトルのロット、だいたい16じゃない?読み間違えてる?XVIって16だよね?
このタイースは、確か初回にフエギアの店舗で買い物をしたとき(2017年春)に新作として出たばかりで、サンプルでもらったもの。
あの当時は購入するとサンプルくれたのにね……いつのまに……。
その時のサンプルがほんとにいい香りだったんだけど、自分でつけるにはちょっと爽やかというか、グリーンすぎるなーと…好きな香りだけど似合う香りではないと思ってた。恐れてた。だけどあれ?なんか違うかも?(cv.千石撫子)
でも気になってはいたので改めて小分けで頂いた時にちゃんとプッシュして、もう……うっとりですよ……
そんときの女の子が、いまの嫁です。
(タイースの肩を抱く)
会場:えーーーっ!
司会の坂上忍:マージでぇ!?ちょっっっといいのぉそれぇ!?
100mlボトルお迎えしても全然後悔がないというか、安心感がすごい。
これが結婚……?
推し殺しのすみぞめですから。
好きな香りほぼ廃盤になってきましたから。
好きなキャラも死にますし。
金カムの尾形が生きてるのは奇跡ですよほんとに。作者ありがとう。
タイースのことは、俺が守るよ…。
嫁とか言ったけどタイースから連想されるのは栗色の髪の毛の足が棒みたいに細い少年。
ばら色の頬。
無邪気な笑顔。
ミステリアスな横顔。
額にかかる髪の毛。
照れ臭そうな笑み。
幾何は得意だけどラテン語の文法は苦手。
体の線が細いのに度胸があるから校内のラグビー選手に選ばれてる。
友達にも両親に愛されてるけど、彼が本当に心を許してるのは近所に住む変わり者の爺さんだけ。
アッこれ無限に書けるやつ。
マテの花の香りなんて嗅いだことがないものだからマテの花の香りと言われても全然わからないんだけど、
なんか温暖な気候の国の植物の香りはする。はて、これがマテ?
なんかあたたかいと感じるのは「太陽のマテ茶」の先入観かもしれないんだけど(笑)試した人ならわかるはず、
「なんか温暖な気候の国の植物の香り」がする。あったかい…。
あたたかみはあるけど、バニラとかサンダルウッドとかのような、低音域の香りというわけでもなく。
中音域にグリーンティーを少し感じる。
抹茶っぽいというか。アベルのゴールデンネロリの抹茶みたいな雰囲気。
あとオスマンサスってクレジットあるけど「あっこれキンモクセイだわ」とはならない。ギンモクセイも嗅いだことあるけど「ギンモクセイだわ」ともならん。
香りを吸い込むと、なんか金色に輝く煙が鼻から入ってくる気配がする。
マテフラワー、オスマンサス、グリーンティーでなんでこの香りになるのか全くわからない、マテフラワー何者?
個性的で、でもクセがなくて、フエギアらしくて、頭痛がしててもつけられる。
結婚して正解でした。
長くなりましたが所持フエギア感想戦これにて終わり!
所持してるFUEGUIA1833の感想② ラカウティーバ、フエムル、セノーテ
その2です。
こちらはラカウティーバ、フエムル、セノーテ 。
④ラカウティーバ(オードトワレ)
ムスク、バニラ、ブラックカラント?
は?(とろサーモン久保田の顔)
好きに決まっとるやろそんなもん。
何回も書いてるからしつこいようですがラカウティーバとフエムルは初めてフエギアの店舗に行った時に、一本に絞れず二本買いした思い入れのある香り。
ラカウティーバは前情報で「いい女の匂いがするらしい」と言われていた。
試したい。欲しい。自分からいい女の匂いさせたい。。。
実際に試すと、誘拐されたアルゼンチン人女性のうなじの香りというのもなんとなくわかった。
カシスが効いてるのに肌になじむ。
はじめ、「なりたい女性像」に限りなく近いが認識してる自己像との乖離はかなりあるな…と購入を躊躇ったんだけど、肌馴染みがあまりに良くて店内で3プッシュしたものが消え去ったので購入。
カシスが肌の少し上空に漂うけど、ムスクやバニラは体臭と溶け合って「肌の匂い」に変容する。
余談だけどアルゼンチン人女性ってイメージピンとこなくてGoogleで「アルゼンチン 女バレ」(予測変換された)で検索して腰を抜かした。
これは……嗅ぎたくなるワ……(嗅がないけど……。)
⑤フエムル 2-16
ムスク、ジャスミン、マッソイア(ラクトン系の甘い香りらしい)とのこと。
マッソイアであってるのかな、読み方…。
薄々お気づきと思いますが私は「えっあなたの肌、いい匂いね!」みたいな体臭と混ざり合う香りが好きです。
その代表格がフエムル。
動物臭さもないし、かといって清潔感のある風呂上がりの印象もなく、「フエギア」のムスクの香り。
これは迷ったラカウティーバと違って即決でした。だってかなり香り強いのに4プッシュしても消えるんだもん。そのあとさらに4プッシュでやっと持続しました。(湿度が低かったからだと思われ、家だと1プッシュでも多い)
ジャスミンは正直私の肌だと滅多に出てこない。
気候による。夏は無理。
ただ夏のムッとした暑さの中、フエムルがムッと香るのはとてもセクシー(特に男性)。
冬のニットの中からふわっと香るのも最高にセクシーです。
筋肉量の問題か、肌のphの問題か、食生活の問題か、体温の問題か、悲しいことに私より夫に似合う。
自分に最高に似合うぜ!と思って買ったのに、上をいかれる切なさと、(変わらぬ香りへの)愛しさと、(似合う人が二人いるなら使いきれそうという)心強さと……。
そうそう、メイドインアビスってマンガがあってね、マンガも面白いけどアニメもすごくよい作品でね。
ナナチっていう愛してやまない大好きなキャラクターがいるんですが多分ナナチはフエムルの匂いがします。
いい具合にケモノ。
いい具合に人間の体臭。
無限に嗅ぎたくなるよ〜。
(個人的にリコはキロンボとダーウィンで乳臭い子どもの冒険家の香りだな、と思っています)
⑥セノーテ 2-16
南米にある水中洞窟のことのようですね、セノーテ 。
でもチェンバーのような水っぽさは全くなくて、100%、いや1000%くらい花。
豪華な花束。
プルメリアとかバニラ、ジャスミンがクレジットされてるけどイランイランの香りするよね〜。
店員さんにも確認したけどイランイラン入ってるらしいです。
セノーテをイメージして作った、というわけではなさそうだけどなんでこの名前にしたんだろうなぁ。
私には聖なる泉に捧げる花のように感じます。
プッシュすると、
南国のー!!
いいお花ーーーー!!!!
で、花束作りました!!
って感じがします(感受性が雑)。
感想は雑だけど香料は最高級のものが使われているらしく、銀座シックスのポップアップで購入した時も値札見ずに買って「え?」ってなって記憶があります。
捧げ物ならね、高価なのも仕方ないネ……。
この香りはフエギアでは珍しく、体調を選ぶので少しずつ大切に使っています。
頭痛の時にはだめ。
何回も何千回も、相手の耳にタコができるまで言いたいんだけど、香料の質と、人との相性は無関係だからね。
いい香料使ってても頭痛はするし気持ち悪くなる時はある。
でもね、元気な時にこの素敵な香りをもう少し上手く使いこなせたらなーと思うんだけどまだできていません。